クロストーク ママ社員

産休、育休ののち職場復帰したママたちの子育て話に花が咲く座談会。

A.Tさん
総務本部 総務部
1歳の男の子のママ

2022年出産。1年間の育休後、2023年7月まで時短勤務。8月からフルタイムで時差勤務。

S.Tさん
海外営業本部 商品企画部
2歳の男の子のママ

2021年出産。2年間の育休の後、2023年4月に復職。現在は時短勤務。

S.Mさん
国内営業本部 営業開発部
3歳の男の子のママ

2020年出産。約1年間の育休後復帰。
2022年現在の部署に異動。約半年後にフルタイム勤務に切り替え、現在は時差勤務。

T.Tさん
国内営業本部 東京支社
5歳の男の子、1歳の女の子のママ

2022年に2人目出産。約1年の育休の後、2023年4月に復職。現在は時短勤務。

仕事を続ける理由

実は、私は子どもの頃から専業主婦に憧れがあり、出産後に仕事を続けるイメージは持っていなかったのですが、皆さんはもともと出産後も働き続けたいと考えていたのですか。

私はぼんやりとですが、働き続けたいと思っていましたね。何事もまずやってみるタイプなので、「育休後復帰してみてダメだったらそのとき考えよう」という感じでした。 ニュースや新聞を見ていても、会社に勤めていることで自分自身が社会と繋がっているという感覚がありますよね。自立していると感じられることが自分にとって大切だと気付きました。

私も、専業主婦という考えはなかったです。子どももいずれ自立しますし、自分自身の生活を豊かにするためにも仕事は必要で、生きがいになるものだと感じています。実際に育休中の1年間を振り返ると、世界が狭かったような気がします。

職場の雰囲気がよかったので、戻りたいと思っていました。子どもはもちろん可愛いのですが、話すことはできないので、大人と話したいというのもありましたね。

わかります!子どもと二人きりの時間が続くと、孤立感を感じるときがありますよね。自分自身が社会と繋がっていたいということに加え、妊娠中に育児書などを読み、子どもにとっても保育園でいろんな人とふれあった方が世界が広がるかもしれないと考えたことから、私も仕事を続ける選択をしました。

復職時の環境について

復帰された際の職場の環境はどうでしたか。不安に思うことなどはなかったでしょうか。

新卒時から勤めている会社であり、周りの方々と信頼関係が築けているということが、一人目の時も、二人目の時も復職する際の大きな安心感となっていました。社内外から「復職おめでとう」「おかえり」と言っていただいた時は、とてもうれしく心の中で泣いていました(笑)。子育て経験のある上司や先輩方、後輩も多く、ご理解いただけることがありがたい環境でしたね。

私も復職初日は、みんなが「おかえり!」とすごく歓迎してくれて嬉しかったです。家族の元に戻ってきた感じで、違和感なくすんなり馴染みました。

復帰時の部署では、私が育休第1号ということもあって臨機応変に対応いただき、とても働きやすかったです。現在の部署は、退社後にお客様とのやりとりが発生することも多く、時差勤務や時短勤務だと他の方に迷惑がかかってしまい、申し訳なさを感じてしまいます。

そうですよね。子どもの体調が原因で、急な休みや早退が多くなりがちなので、ご迷惑をお掛けしているなと気になることも多いですよね。

総務部としては、働くママさんたちが気兼ねすることなく働ける環境整備をさらに進めていきたいところです。私も温かく迎えていただきましたが、たった1年間でも、社内人事や部署変更など変わっていることがたくさんあり、当初は戸惑いました。

私の場合は、育休中にも上司がこまめに連絡をくれて、部署の状況を伝えてくれていました。会社と繋がっているという安心感もあって本当にありがたかったです。
保育園が決まらず1年で復帰できなくなったときには、「会社に迷惑をかけられない」と辞めることも考えましたが、上司が初ママデビューの大変さを共感してくれた上に、「皆でTさんの仕事を分け合って頑張るから、必ず戻ってきてね、待っているよ」と言ってくれて、涙が出るほど感動しました。

それは嬉しいですね!私も先輩から連絡をもらっていましたが、個人的な声かけだけでなく、会社としても定期的にコミュニケーションを取るような仕組みがあったらよいかもしれませんね。

仕事と育児の両立で大変なこと。会社のサポート体制

仕事と育児の両立で大変なことや、現在の会社のサポート体制についてはどう感じていますか。

2人育児で、毎日がてんやわんやなので、時間のやりくりに一番苦労しています。会社では常に退社時間を意識しながらの業務、急な休みがあるかもしれないハラハラ感で過ごしています。今は、時短勤務で緊急性のない業務を担当させてもらっているので、自分の中で段取りを組みやすくて大変ありがたいです。

時短勤務を利用していますが、会社にいる時間が短くなった分、周りに迷惑をかけないように今まで以上に効率よく、集中力をアップさせて働いています。それでも残務は発生するので、引き継いで対応していただいている上司のサポートには、本当に感謝しています。帰宅するのは16時頃で、子どもとたっぷりスキンシップがとれて、子どもとの信頼関係も築くことができています。

私は、時短勤務だとお客様対応の面で支障があり責任のある仕事を任せてもらえないという物足りなさから、フルタイムに切り替えました。夫婦が同じ時間帯でのフルタイム勤務はとても大変で、どちらかが残業をすると相手にすごく負担がかかります。現在は、時差勤務を選択させてもらっているので、とても助かっています。

私も時差勤務を利用しています。朝、通院してから出社することもあるので、子の看護休暇を時間単位で利用できるのもありがたいです。まだまだこれから整備が必要な制度もあると思いますが、近年当社でもパパ育休を取得する人も増えていますし、男性も女性も、育児をする人もそれ以外の人も、柔軟な働き方ができるようにしていきたいですね。

そうですね。当社では時短勤務を選択できるのが、法律で定められた子どもが3歳になる直前までとなっていますが、小学生の間は時短勤務を選べると、さらに仕事と育児の両立がしやすくなると思います。

私も同じ意見です。世の中でも「小1の壁」や「小4の壁」が問題になっていて、政府も解消に取り組む姿勢を示しているので、必要なことだと思います。また、毎日でなくてもリモート勤務が可能であれば、急なトラブルの際にも周りの方に負担をかけずに自力で対応しやすくなるので、そういったところが変わっていくと、子育てだけでなく介護をする方などの助けにもなると思いますね。

育児と仕事の両立で得たこと。仕事を続けて良かったと感じること

育児と仕事の両立は大変ではありますが、それによって得るものもありますよね。

いわゆるマルチタスク能力は以前より向上したと思います。退社時間が決められているので、To Doを限られた時間内でやること、その中で優先順位をつけて集中することも、得意になった気がします。

私も、残務の引き継ぎなどで人に伝える場面が多くなったので、いろんなことを整理してシステム化して、どんどん効率が上がっていると感じます。

そうですよね。私も、いつ子どもの体調不良で休むことになるか分からないので、効率よく仕事をするために優先順位を考え予定をしっかりと立てるようになりました。
また、妊娠中に仕事をすることや育児をしながら仕事をすることを経験して視野が広がったように感じますし、日々家族や社内の方に助けてもらっているので、以前より感謝の気持ちを持って働けていると思います。
これから妊娠出産を経て働く方に対しても、そうじゃない方に対しても、今助けてもらっている分、お返ししていきたいです。

わかります。復帰させてもらえたことの感謝は常にあって、些細なことでも感謝の意を伝えるようになりました。また、若手からの相談もよく受けるようになりました。私を信頼してくれているんだと、都合よく解釈しています(笑)
職場で子どもの話で盛り上がれるのも嬉しいですね。仕事を辞めてしまうと、身近な人とのコミュニケーションはかなり減ると思います。

確かに、育児休暇中は、1日中まだ喋れない子どもと喃語で話したり、子どもの言葉で話したりするので、自分の中で「自分」を失って「ママ」しか残っていない気がしました。仕事をすることで、朝メイクをする瞬間から「自分」を取り戻した感じがするし、会社では仕事の話が中心ですが、大人と大人の話ができてとても楽しいです。

そうそう!こうして、社内のママさんたちと話ができるのも励みになりますね。もちろん、子どもたちが元気に登園する姿や、お迎えにいくと「おかえりー」と抱きついてきてくれることがモチベーションアップにつながり、子どもに支えられているという面もありますが。

私も、気が沈んだときには、子どもの動画をみて気持ちを切り替えています。

仕事と育児がお互いに、よい影響を与え合っているんですよね。私も社内の先輩ママやSNSでお母さま方が奮闘している姿を見るとモチベーションが上がります。これからもいろいろと話をさせてください。

就職活動中の学生の方へのメッセージ

最後に、これから社会に出て、いずれ育児を経験するかもしれない学生の皆さんにメッセージをお願いします。

当社は、男性の割合が多いですが、活躍している女性社員やワーママもたくさんいます。男性も女性もいろんな部署でのロールモデルがいます。ライフステージが変わると、キャリアへの思いも変わってくるかと思いますが、その場面ごとで相談できる相手がいるので、安心して育児にも仕事にもチャレンジしてほしいです。

育児と仕事の両立は大変なこともありますが、子どもが与えてくれるパワーは計り知れないです。インターネットなどで、子連れに厳しい意見を目にすることもありますが、実際には世間の皆さんの優しさに触れる機会も多いですよ。私は子育てしていて良いことしかないですし、子どもに成長させてもらっていると感じています。一緒にがんばりましょう!

女性は自分を失わないためにも、自分の価値を自分が認めるためにも、仕事を持つことはとても大事だと思います。特に、育休後に楽しみにしながら戻ることができる会社とチームがあると、限られた育児の時間も楽しくなります。仕事を選ぶ時は家族のような雰囲気の会社をオススメします。

育児と仕事の両立はもちろん大変なことが多いですが、大変だからこそ達成感や成長を感じることができ、とても貴重な経験をさせてもらっているなと思います。また私自身初めての子育てなので両立できるか不安が大きかったのですが、妊娠中から周りの方々にたくさん助けていただきました。社会や社内で、育児をしながら働いている人の声が増えることはとても心強いので、不安に感じず挑戦してみてほしいです!

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